ここは『やまやくらぶ』秘密の部屋。
更新しても気づかれないので、誰にも知られるはずのないコーナー。
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そして、くれぐれもこのコーナーのことは内密に・・・。

 

このまま読み進める方は、覚悟してください。
このコーナーでは、みなさんに楽しんでいただける自信がございません。
それでは第22回、はじまりはじまり。

  

 

本日のお題はこちら。

ニューヨーク紀行 -Episode1-】~マンハッタンの努力家たち~ 

 

爽やかな朝日がセントラルパークの木々を生き生きときらめかせ、
優しい風がセントラルパークで朝のひとときを過ごす人々の頬に優しくふれる。

 

初春にニューヨーク・マンハッタンへ訪れた渡航者を、
この街はとても優しくもてなしてくれる。
街路樹は花ひらき、オープンカフェにはニューヨーカーの笑顔が溢れる。
こんな素敵な時間が、長時間のフライトの疲れを癒してくれるのだ。

 

・・・・・・
・・・
東京からおおよそ12時間のフライトでは、まずアメリカ入国の書類を作成し、
雑誌を1冊、本を3冊、映画2本に2時間あまりの瞑想、
挙げ句には、隣に座ったブラジル人の人生設計を聞かされ、睡眠はゼロ。

 

疲れてフラフラの状態で入国審査を通過し、ホテルまでのタクシーを拾う。
機内で眠る事のできない体質の私には毎度のことだが、
何度繰り返しても慣れることはない。
・・・
・・・・・・

 

朝方まで降っていたと思われる雨水が陽の光をうけ、
木々に茂る葉がキラキラと輝いている。
早朝ランニングのニューヨーカーにまぎれて、
私もセントラルパークを走ってみることにした。

 

昼間、マンハッタンで仕事をするニューヨーカーのほとんどは
郊外からの通勤者であり、ここマンハッタン島の住人は少ない。
この島に住めるのは、とてつもなく高額の家賃を払える身分の者だけ。

 

中でもセントラルパーク近隣の
アッパーイースト及び、アッパーウェストというエリアの住人は、
年収で少なくとも2億円はないと、それらしい生活はできないだろう。
早朝からこの公園でひと汗流すことができる人たちはそういう連中だ。

 

・・・などということを考えながら走るのは実に楽しかった。
驚いたのはそこで走るスーパーセレブ達の素晴らしいスタイル。
女性たちの無駄のないボディーライン、男性たちのムキムキの筋肉は、
ファーストフードが所狭しと点在し、
甘い誘惑を放つおデブちゃんの楽園とは思えない光景であった。

 

ここマンハッタンで美しい体型を維持できるなんて、セレブって努力家だなぁ。
・・・などということを考えている間に、またしてもお婆ちゃんに追い抜かされる私。
・・・は、速いよ、あのお婆ちゃんたち。

 

次号【Episode2】へつづく。
何かが見えるまで。内藤。

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【ほぼ内藤わたり】-第22球目-