作品集
答えを探しに、ご依頼主と巡る旅。
【Pt900 ヒスイ ペンダント】デザイン画
宝石たちを何本の爪で留めるのかは、
デザイン全体に影響を及ぼす重要なポイントです。
ご覧のデザイン画ではダイヤモンドとヒスイを、
合計4本の爪で留めるようにデザインしています。
同じ内容の宝石を5本の爪でデザインしたこともありますし、
8本でデザインしたこともございます。
デザイン相談のさいにご依頼主と共にラフ画を描きながら、
さまざまなパターンでお好みを探ります。
・・・そう、探るのです!
私もご依頼主も明確な答えを持ってデザイン相談に臨むのではなく、
アイデアを出し合いながら最高の1点を探るのです。
時には長い旅路になることも覚悟の上で、
ご依頼主と共に今日も私は旅に出ます。
K18 ダイヤモンド ルビー リング
美は儚きもの。もしかすると儚いからこそ、美しいと感じるのかもしれない。
作品名を【うたかた】と名付けられたこちらのリングには、表面に超微細な彫りが施され、デザイン全体が優しい光を放っています。
音をたてながら水面にできる無数の泡は、うたかたの大宴会ののちに、跡形もなく消えゆく。隆盛を極めるのがほんのひとときなんてイヤですっ!
・・・と、いうことで、いっそ時間を止めて、盛り上がり続けませんか!!
【写真をクリックしてご覧ください】
『UTakaTA -うたかた-』
K18製 ダイヤモンド0.084ct ルビー0.14ct
ルビー中央0.222ct
ためしに、私の立場で考えてみて。
【K18 カーネリアン ペンダント】デザイン画
例えばもともとイヤリングであった大粒の宝石を、
2ピース使用してペンダントにする時、
私からご依頼主にお願いすることがございます。
それは、「ダイヤを1個だけ使わせてください」
というお願いです。
小さいとはいえ、ダイヤモンドもタダではありませんので、
お仕立ての費用がその分だけ高くなります。
それでもやはり、ダイヤが必要だと感じます。
試しにご覧のデザイン画のメレダイヤの部分を指で隠してみてください・・・
どうです?
デザインがのっぺりとして、オモチャっぽくなったと感じませんか?
当たり前ですがこのダイヤは絵ですから、もともと輝いたりしないのに、
有ると無いとで全体の雰囲気が驚くほど異なります。
ほら、「この部分にダイヤを1個だけ使わせてください」
ってお願いしたくなるでしょう?
あなたが私の立場だったら!
K18 ダイヤモンド サファイア ルビー ブローチ
蝶が大切に運んでいるのは深い赤味を発するルビー。その強い赤さは蝶の羽に伝播し、羽の内側から徐々に赤く染まってゆきます。
【写真をクリックしてご覧ください】
『パピヨン』
k18wg製 ダイヤモンド0.498ct ピンクサファイア1.008ct ルビー1.473ct ルビー(中央)1.682ct
参考商品
ときどき寄せられる、こんなご依頼。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画
私の所へは、
手の込んだ細工を必要とするデザインの依頼が多く寄せられますが、
ときどきシンプルなデザインを要望されるご依頼主もおいでになります。
ご覧のデザイン画のお客さまもそのひとりで、
じつにフツーな6本爪デザインを要望されました。
1.85ctの大きめダイヤを支えるデザインですので、
シンプルデザインがちょうどよかったわけです。
制作工程でも難航することなく、あまりにスムーズに進行したため、
「えーと、ホントにこれで予定通りだっけ?」
などと何度も制作図面を確認し、
逆に気疲れしてしまいました(^_^;)
K18 ルビー サファイア オパール ブローチ
ルビーとサファイアをリーフの形にエングレービングした自然モチーフの作品です。
見ているだけで心が開放される気がしませんか。
人が介入しない自然界のほんのひとときが描写された繊細な作品です。
【写真をクリックしてご覧ください】
『フレイバⅢ』
k18製 18.5×48.5mm ルビー サファイア オパール
pt900 ダイヤモンド ルビー サンゴ リング
強いインパクトの赤サンゴを、そのボリュームのある丸味に合わせた、丸味のデザインに留めこみました。
流線型のデザインシルエットはシンプルでありながら、サンゴの存在感をさえぎることなく演出しております。
【写真をクリックしてご覧ください】
『サンゴの泉』
pt900製 サンゴ10m/m ダイヤモンド0.49ct ルビー0.02ct
日々精進いたしますので、どうか。
【Pt900 パール ピアス】デザイン画
2ピースのパールをリーフのデザインでピアスにするご依頼があれば、
たいてい、A案とB案の2種類のデザインを提案いたします。
A案でGOサインを出す方、
B案でGOサインを出す方、
右耳はA案で左耳をB案でGOサインを出す方がおいでです。
さてデザイン提案するさいは、
ご依頼主がA、Bどちらの案に決めるか、
おおよそ見当をつけて現場にのぞんでいます。
これはデザイン相談でご依頼主とじっくり話をして、
私が勝手に見当をつけているだけなのですが、結構当たります。
ところがA案を選ぶと思っていた方が、
予想に反してB案を選んだり、
小ぶりなデザインを選ぶと思っていた方が、
ド派手なデザインを選ぶなど、
ご依頼主の意外な一面を見ることもございます。
2回、3回とご依頼を頂くうちに、
あなたにとって最適なA案B案を提案できるようになります。
どうぞ辛抱強くお付き合いくださいませm(_ _)m
え?
最初から最適な提案をしろって?
・・・まあ、そんなこと言わずに、
どうか辛抱強くお付き合いいただければ幸いです。
K18 ダイヤモンド ルビー ターコイズ ブローチ
枝で羽を休ませながらも、その目は力強く何かを見つめています。その『背中』が・・・何かを語る鳥のブローチは、無地の空間を好みます。
この鳥、後ろから見られている事に気付いているかのような、独特のオーラを放っていますね。全身に留められたダイヤモンドは神々しく輝き、その『枝』までもダイヤモンドの輝きに変えてしまいました。
【写真をクリックしてご覧ください】
『BIRD』
k18wg製 ダイヤモンド ブラウンダイヤモンド ルビー ターコイズ 黒蝶貝
¥430,500
今日も、お客様に助けていただいて。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画
0.84ctのダイヤモンド1ピースと、
メレダイヤ5ピースをご持参のお客様がリフォームを希望され、
リングをデザインしました。
まずは第1段階として、
店頭にあるデザイン見本をご覧いただきました。
数々の見本の中から、
ご覧のデザイン画のリングをベースにアレンジすることが決まりましたが、
課題となったのは5ピースのメレダイヤの配置。
奇数なんですね、困ったことに(^_^;)
左右で2ピースずつ留めて1ピース余らせるか、
左右で3ピースずつ留めて1ピース追加するか。
もしくはご覧のデザイン画のように、5ピースで構成していくか。
さて、
ご依頼主によっては「縁起の良い数」という捉え方で、
この課題をクリアする方がおいでです。
例えば「5」や「7」が縁起がいいからと、
その数だけダイヤをセットするという方々です。
課題であったはずの案件をクリアするだけでなく、
こだわりとしてデザインに付加価値をつけるという見事な解決法といえます。
頭脳派のお客様に助けていただきながら、
今日も上目づかいでデザインしている私(*^^)