デザイン画集

デザインの好みは、変わるのが普通です。
【pt900 グリーンクォーツ リング】デザイン画

この画を見て「派手だなー」とお感じになる方と、
「んんっ!イイわねっ!」とお感じになる方がおいでだと思います。
ひとそれぞれ、好みの違いですね。
さて今の表現ですが、
正確には【人それぞれ】よりも【時それぞれ】というべきかもしれません。
それほどジュエリーデザインの好みは、皆さまめまぐるしく変化します。
「10年前とそれほど(*^_^*)容姿は変わらないのに!デザインの好みは、まるで別人格のようだ」
と仰るお客さまもおいでです。
さて、さっそくですが
ご自身が10年前にお気に入りだったジュエリーをご覧になってみて下さい。
もしかしたら「10年前とそれほど(*^_^*)容姿は変わらないのに・・・」
と思うかも?!
ジュエリー以外の装いに、答えがあるかも。
【pt900 アメシスト イヤリング】デザイン画

同じ宝石でも耳にピタリとつけるか、
耳の下に揺らすかで 印象がずいぶん異なります。
ご覧の2種類のデザイン画ですと、
例えばヘアスタイルをアップにして似合うのはどちらでしょうか?
逆に髪をおとして、ふわりとカールさせた時に似合うのは??
このように、
ジュエリーが似合うかどうかは、
【ジュエリー以外のお洒落をどのように装うか】しだいであると、私は考えます。
あなたのまわりの友人や、知人のなかにも「あの人はジュエリーが似合うわぁ・・・」
と感じさせる方が、何人かおいでだと思いますが、
その方のジュエリー以外の部分の装いに注目すると、
なにか秘訣が見つかるかもしれませんよ(^_-)-☆
ピンチの時の必殺技、教えてあげるね。
【K18ygwg ルビー ペンダント】デザイン画

7から8個のジュエリーをご持参になり、
それらに留められている宝石たちを余すことなく使用して
1つのジュエリーをデザインしなければならないケースでは、
宝石たちの配色によっては、まとまりの無い痛々しいデザインになってしまいます。
そんな時は、
【イニシャル大作戦】と私が勝手に名付けた必殺技(?)が役に立ちます。
ご依頼主を象徴する文字や記号は、
デザイン全体の雰囲気と何の脈絡もつけずに受け入れてもらえるからです。
アルファベットだけでなく、
これまでに【!】や【?】、【之(←しんにょう)】を描いた方も!?
裏側がゴールドになっただけなのに、よく見える。
【K18 白蝶貝 ブローチ】デザイン画

美しい真珠をその胎内でつくり上げる、多種多様な真珠貝。
その真珠貝に匠の技法で彫刻を施し、華のモチーフを浮かびあがらせる彫刻家たちがいます。
彼らはひとつの作品を彫り上げるのに数カ月もの歳月をかけて、魂を吹き込んでゆきます。
そうして出来上がった作品は躍動感にあふれ、
そのバランスのとれた構図は、見るものをウットリと楽しませてくれます。
なのになのに!
シルバーのパーツで簡単にブローチに仕立ててあるじゃないですかっ!
土台部分を故障しやすいシルバーでつくると、
針が折れたり曲がったり、さらには黒く変色したり・・・
人には見えない裏舞台ですけども、
ここはひとつ奮発してゴールドでつくりませんか。
ヤケになっちゃぁイケマセン。
【pt900 エメラルド ブローチ】デザイン画

これはメレダイヤ50ピースと、四角いダイヤ20ピースをご持参のお客様に、
ブローチをデザインした時の1枚です。
それぞれのダイヤのサイズと個数をしっかり計算して描き上げた、
渾身のデザイン画でした。
ところがお客様の反応はイマイチで、弥馬屋の工房内でもイマイチな反応。
すごーく時間かけて考えて、とっても疲れたのに、
こんなに痛々しい結果は残念すぎる。
『こうなったらヤケだ(←失言です)』
と、その辺にあったエメラルドを揺らしてみたら、
周囲から大絶賛?!
お客様にも褒めていただき、制作決定となりました!
・・・これも私の実力。
現場からは以上です。
【K18 シトリン ブローチ】デザイン画

自然のモチーフでデザインするさいは、
自然界の法則に従って、
なるべく直線部分をつくらないように仕立てなければいけません。
枝の裏側へリーフを巻きあげる時も、
ツルの太さが徐々に太くなるように変化させ、
ブローチ針という機械的なパーツは、
表側からは決して見えないように工夫する必要があります。
巨大なシトリンを留めこむ器も丸くしましょう。
メレダイヤなどは無計画に留めるのではなく、
ツルなどから出ている実に留め込むとよいでしょう・・・。
以上、
制作現場で職人チームとの打ち合わせの際に、
私が彼らに繰り返し伝える内容でした・・・m(_ _)m
ただ、時間がないだけなんス。
【pt900 オパール ブローチ】デザイン画

見る角度によって、7色の色彩が異なる発色をする
オパールという宝石は、
オーストラリアの地中から採掘されます。
上質のオパールの妖艶な輝きは、世の女性たちの心を魅了してやみません。
そんなオパールは1cm結晶するのに、
なんと数百万年もの歳月がかかるといいます。
美しくなるという事は、一朝一夕にはいかないものなのですね。
私たちだって、
たった100年でなく100万年くらい寿命があったなら、
ダイエットだって!健康だって!この性格だって!
すごくイイ感じになるのに・・・時間さえあれば。
ねぇ。
ご機嫌ナナメのお客さま。
【K18 メノウ ペンダント】デザイン画

勾玉(まがたま)と呼ばれる古代の装身具は、
湾曲した形状の中央部に穴がひとつ穿ってあり、
その多くはヒスイ、メノウ、水晶を研磨したもので、
なかにはコハクやべっ甲製のものもあります。
それらを身につけては、
古代の人々に想いをはせるのも粋なオシャレですね。
ただし、
ものスッゴク使いにくいんですよぉ~。
それはそれは「もー信じられない!」ってくらい使いにくいんです。
で、なんとかして使いやすく仕立てようと、
ご依頼主は私のところに持ってこられるわけですね。
何と言いますか、
その時点で皆さまかなりイラだっておりまして。
流れ的に、私もなんとなく「すみません・・・」
なんて謝っちゃったりするもんだから、
話がいちだんとややこしくなってしまって(汗)
さて、とりあえず
横向きにして葉っぱでも2枚つけてみましょうか・・・
わからなくもない、島国の社会。
【pt900 ヒスイ ペンダント】デザイン画

縦に長~いデザインのピアスやペンダントが人気です。
ひとたび人気に火がつくと、
私たちは「右へならえ!」で、足並みそろえた大行進をはじめます。
まぁそれも、次のブームが到来するまでなのですが(笑)
「自分だけ目立つわけにはいかない」という心理は、
この島国で生きていくうえで我々が身につけた知恵なのかもしれませんね。
周りから、特別な存在として見られたいけど、見られたくない。
目立つようで、目立たないデザインが好き。
派手だけど、派手じゃないのを。
光ってるけど、光らないようにしてね・・・
などなど、
理不尽ですが、わからなくもないご依頼と、毎日格闘している私。
仲良しのお友達に見せちゃう、裏の一面。
【K18 ルビー ペンダント】デザイン画

リングやペンダント、ブローチなど、
全てのジュエリーには裏側がございます。
その裏側部分に華美な装飾を施すのは、
【人に見せるのがジュエリーである】
という考え方とは少し異なりますね。
ところがジュエリーの裏側が必ず、
身につけているアナタに触れていることに注目したなら、
その部分に自分だけのパーソナルなデザインを施すのも、
わかる気がしませんか?
それは他人に見せる事のない、
自己満足をつきつめたこだわりですね。
でもたま~にですけど、
人に見せたくなる時もありますねっ!


