デザイン画集
ご機嫌ナナメのお客さま。
【K18 メノウ ペンダント】デザイン画
勾玉(まがたま)と呼ばれる古代の装身具は、
湾曲した形状の中央部に穴がひとつ穿ってあり、
その多くはヒスイ、メノウ、水晶を研磨したもので、
なかにはコハクやべっ甲製のものもあります。
それらを身につけては、
古代の人々に想いをはせるのも粋なオシャレですね。
ただし、
ものスッゴク使いにくいんですよぉ~。
それはそれは「もー信じられない!」ってくらい使いにくいんです。
で、なんとかして使いやすく仕立てようと、
ご依頼主は私のところに持ってこられるわけですね。
何と言いますか、
その時点で皆さまかなりイラだっておりまして。
流れ的に、私もなんとなく「すみません・・・」
なんて謝っちゃったりするもんだから、
話がいちだんとややこしくなってしまって(汗)
さて、とりあえず
横向きにして葉っぱでも2枚つけてみましょうか・・・
わからなくもない、島国の社会。
【pt900 ヒスイ ペンダント】デザイン画
縦に長~いデザインのピアスやペンダントが人気です。
ひとたび人気に火がつくと、
私たちは「右へならえ!」で、足並みそろえた大行進をはじめます。
まぁそれも、次のブームが到来するまでなのですが(笑)
「自分だけ目立つわけにはいかない」という心理は、
この島国で生きていくうえで我々が身につけた知恵なのかもしれませんね。
周りから、特別な存在として見られたいけど、見られたくない。
目立つようで、目立たないデザインが好き。
派手だけど、派手じゃないのを。
光ってるけど、光らないようにしてね・・・
などなど、
理不尽ですが、わからなくもないご依頼と、毎日格闘している私。
仲良しのお友達に見せちゃう、裏の一面。
【K18 ルビー ペンダント】デザイン画
リングやペンダント、ブローチなど、
全てのジュエリーには裏側がございます。
その裏側部分に華美な装飾を施すのは、
【人に見せるのがジュエリーである】
という考え方とは少し異なりますね。
ところがジュエリーの裏側が必ず、
身につけているアナタに触れていることに注目したなら、
その部分に自分だけのパーソナルなデザインを施すのも、
わかる気がしませんか?
それは他人に見せる事のない、
自己満足をつきつめたこだわりですね。
でもたま~にですけど、
人に見せたくなる時もありますねっ!
コーディネートは、雑貨選びから。
【pt900 サンゴ ネックレス】デザイン画
赤いサンゴのペンダントを身につけた時、
リングもサンゴをあしらったデザインが望ましいでしょうか?
「ジュエリーはセットで身につけると、格が上がる」
とは言われておりますが、
サンゴの場合、さらにイヤリングまで合わせたなら・・・
チョット赤すぎますね(笑)
赤サンゴのような、視線を引きつける色合いのジュエリーを身につけた時は、
雑貨をコーディネートしてみてはいかがでしょう。
スカーフや、バッグに赤い装飾がされているモノや、
時間があるならネイルをサンゴ色にしてみるのもイイですね。
セットジュエリーではキマリ過ぎるとお感じの方は、
雑貨に注目してみるのもオススメです。
最高のスタイリスト、ご紹介いたします。
【pt900 ヒスイ イヤリング】デザイン画
アジア人はヒスイが好きですね。
そしてよく似合います。
これに対して欧米人はそれほどヒスイに魅力を感じていないようです。
香港のオークションなどでも
ヒスイのジュエリーが史上最高値で落札されたりするのですが、
欧米のオークションではヒスイは話題にもあがりませんし、
ヒスイジュエリーを身につけている人口も、
アジア圏の人々に比べれば皆無に等しいと言えます。
ジュエリーデザインでよく言われる、【好きなものは似合う】という言葉。
普通に考えると、【似合うものが好き】の間違いじゃない?
と思いますが、そうではないようです。
あなたの有能なスタイリストが、
あなたに最高に似合うファッションをすすめてきたとしても、
あなたがソレを好きになれなければ、似合わないのです。
つまり自分に最高に似合うファッションは、
己に聞くのが1番で、
あなたにとって最高のスタイリストは、
己の言葉ということm(_ _)m
小さくカットしたほうが、いいでしょうか。
【pt900 オパール ペンダント】デザイン画
宝石の【大きさ】は、
見た目では一番わかりやすい希少価値のモノサシと言えます。
小さいより大きい結晶の方が希少価値が高いというのは、
子供でもわかりますね。
その次にわかりやすいモノサシは、
やはり色合いの【美しさ】なのでしょうけども、
これは人によって好みが違いますからね・・・。
さて時々、
「宝石が大きすぎるので小さくカットして欲しい」
というご要望がよせられます。
そのままでは大きすぎて使いにくいからだそうです。
私はご要望を快くお受けいたしますが、
心の中では「せっかく大きく結晶したのにモッタイナイな・・・」
という思いがつのります。
リーフからオパールの滴がポタリと落ちるデザインで、
滴がこんなに大きくちゃダメでしょうか?
やはり小さくカットした方がよいでしょうか?
ご愛用とのこと、ありがとうございました。
【pt900 サファイア ペンダント】デザイン画
カチッとした印象の幾何学的なフレームの中に、
変形ダイヤをあちらこちらにランダムに配置したのは、
ご依頼主のお人柄をうつしだしたかったから。
いつもシックなスーツをおめしになり、
立ち居振る舞いも落ち着いた印象のご依頼主ですが、
その内面はとてもフランクで気さくな性格の方で、
すごく大らかな、笑顔が素敵な女性でした。
人って外見ではわからないものですね。
なんとご本人様もその事を気にしておいでのようで、
第一印象でなかなか、他人と打ち解けられないとお悩みでした。
このペンダントはそんなご依頼主を、私が勝手に描いたものでしたが、
現在もご愛用との事です。
ご依頼ありがとうございました。
あなたのこと、もっと知りたくて。
【pt900 オパール リング】デザイン画
デザイン相談というのが、どんな時間でどんな感じなのか、
問い合わせが多くあります。
ご依頼主とデザイナーが対峙して、
好みやサイズなどの情報を元にデザイン画が描かれていく様子がイメージされますね。
まさにその言葉どおり!
ではあるのですが、少々異なります。
たしかに好みの話題にはなるのですが、
それが好きなスウィーツの種類だったり、合わせ味噌の配分だったりと、
ジュエリーの好みの話ではないこともしばしばございます。
サイズの話題も同様で、
納豆にのせるネギのサイズだったり、歯ブラシのヘッドのサイズだったり・・・
これ本当です。
もちろん実務的な話も必ずしなければいけないのですが、
大事なのは【余談】なのです。
ご依頼主がどんなキャラクターであるかを知り、
デザイナーがこんなキャラクターであることを知っていただくことがとても大事。
そして双方の波長がかみ合いだせば、
デザインは極めて短時間で固まるものです。
たまーに、
余談が盛り上がりすぎて、笑いが止まらなくなると、
ご覧のデザイン画のように、軸が曲がったり画がぶれたりと・・・m(_ _)m
アナタノ人生ハ、今ドノヘン?
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
20代の頃は、
細いデザインに、何だかわからない石がチョコンと小さく留まったデザインで、
30代になると、
ワケのわからない石ではなく、
本物の宝石(ダイヤモンド)が欲しくなる。
40代になると、
細身のデザインがどうみても自分に似あっていない事に気づくが、
『このまま乗り切れるかも・・・』と問題を先送りにし、
50代になると、
自分のジュエリーボックスの中でほほ笑みかけてくる、
可愛くて華奢なデザインは、
もはや恥ずかしくってつけられたモンじゃないと悟るものの、
『とりたてて急ぎの行事もないし・・・』と言いながら
ジュエリーボックスを封印する。
そして60代になると、さぁ大変!
使えるジュエリーがひとつもないまま、ショッピングやら旅行やらランチやら、
友達との付き合いが盛んになる。
いい歳して何も持ってないと思われたくないので、
大急ぎでジュエリーリフォームのお店を探し、
若かりしあの頃のジュエリーを大量に持ちこんでは、リフォームに至る。
・・・さて、あなたはいま、何丁目あたりにいます?
す、すっ、好きです!
【pt900 サファイア リング】デザイン画
大きめのサファイアを、ユニークなデザインでリングにしています。
かなり以前のデザイン画ですね、いったいどこから引っぱりだしてきたのでしょう・・・。
社内のデザイン室の、おそらく誰も近づかないような、どこかで発見したのでしょうね。
さて、これを見ると、
リングのサイズでかなり迷っていたようですね。
同じデザインリングでも、どの指につけるかで装いの印象は大きく変わります。
以前は薬指か中指につける方が大半でしたが、
近頃では、人差し指や小指につける方も多くおいでです。
手の中でも、ひときはよく動く人差し指に、
ご覧のデザインのような大きめの宝石をつけると、
周囲にどんな印象をもたれるか、ぜひ体験してみてください。
ちなみに私、
個人的には人差し指にリングをつけている女性が好みです(笑)