作品集
デザイナーに必須の能力があります。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画

ダイヤモンドの寸法を正確に計測し、
ピタリとフィットする土台をつくりだすこと。
指の大きさを正確に計測し、
ピタリとフィットするリングサイズをつくりだすこと。
良いジュエリーをつくりだす為には、
各要素を入念に計測することが求められます。
中でも、とても重要な計測と言えば、
生み出されるジュエリーへ、ご依頼主がかける【思い】の度合いです。
「リングはそれほどつけないし、もともとダイヤはあんまり好きでもなく・・・」
という方には、凝りに凝った渾身のデザインリングを仕立てるよりも、
装飾を抑えた小さなペンダントに仕立てるほうが適しているでしょう。
どれほど超大作に留められたダイヤも、
使わなければただの石ですね。
ご依頼主のテンションを汲み取る能力も、デザイナーに必要な力だと考えます。
K18 イエローダイヤモンド リング
ムダを省くことを極限まで考えました。そこに残るのは洗練された美しさと、美しさゆえに今にも飛び立ってしまうかのような夢幻的な魅力であります。
『美』には、時間的な拘束があり、時と共に劣化していくもの。
ダイヤモンドの時を越えた輝きで『美』を表現した“HIKARI”というこちらの作品は、指に通すと貴金属部分はほとんど見えず、光りの帯が美しく輝きます。
【写真をクリックしてご覧ください】
『HIKARI』
k18製 ダイヤモンド0.31ct 天然色イエローダイヤモンド0.13ct
役割分担について、考えてみよう。
【Pt900 ヒスイ リング】デザイン画

リフォーム依頼のデザインをするとき、
ほとんどのケースで私はメレダイヤを装飾に使用します。
とくにご覧のデザイン画のような、大粒のヒスイが指の上に鎮座するようなケースでは、
小さなちいさなメレダイヤがとっても重要な働きを担うのです。
「ダイヤは派手だからちょっと・・・」
と躊躇されるお客さまに、
「お客さま、逆にダイヤが無い方が派手な印象の仕上がりになると思います」
と説得してしまう時があるほどです。
中央の宝石を上手に引き立て、
デザイン全体をも引き締めるメレダイヤは、
言うなれば家庭における女房的な存在・・・
いや、最近では旦那的な存在か・・・
まて、やはり女房か・・・
いやいや・・・
K18 ダイヤモンド サファイア ペンダント
赤紫を強く発色するヴァイオレットサファイアが、濃縮されてポタリと落ちました。
しっかりした稜線で描かれたデザインは素肌に身につけると、カチッと決まり、シャツカラーとの相性は抜群です。
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『juicy』
k18製 12×24mm
ダイヤモンド0.022ct ヴァイオレットサファイア0.55ct
¥90,000(ペンダント部)
じっくりと熟成させて、仕上げてまいります。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画

ご覧のデザイン画でお仕立てしたお客さまのジュエリーは、
お仕立てから数年経った現在も未完成です。
デザイン外側に留められる、メレダイヤが完成のカギとなります。
最終的に完成すると、
合計で30ピースのメレダイヤが並ぶデザインですが・・・
「自分の都合で留めるから、とりあえず何も留めないでねー」
というわけです。
現在までにメレダイヤの追加でお預かりしたのは、
「臨時収入があった」
「株が上がった」
「自分にご褒美」の3回で、
合計14ピースのメレダイヤが追加されました。
完成までの道のりを楽しむのも、
ワクワクするジュエリーとのつながり方ですね。
K18 イエローダイヤモンド リング
何かにチャレンジするとき、だれかに背中を“トン”と押してもらって勢いをつけたい。そんな不安な気持ちになりますね。ですがその後には、必ず大きく羽ばたく瞬間がやってくるものです。
鳥の羽が、強く、軽く、そしてしっかりと風をうけて飛び立つときのように、チャンスを確実に捉えるという思いを込めてデザインしました。
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『feather』
k18製 天然色イエローダイヤモンド0.15ct
K18 ダイヤモンド 南洋パール ブローチ
鳴き声がカチカチと聴こえ、火打ち石を打つ音に似ているところから、その名が付いた“ひたき”を描いた作品です。
k18製のヒタキは、リーフ部分と似た表面加工が施されているので、ブローチから1メートルも離れればヒタキだと判りません。近づいて見てくれる人だけを“ハッ!”とさせる愛の語らい。
上質のテリを放つ無核真珠が、作品をいちだんと上品に演出しています。
【写真をクリックしてご覧ください】
『HITAKI』
k18製 南洋白チョウ無核真珠
¥355,000
がんばって完成させるぞぉぉー。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画

ハート型のダイヤを爪で留めこむとき、
たいてい3本の爪で留めることになるのですが、
大きな爪で3か所から留めてしまうと、
せっかくのハート型のシルエットが三角形に見えてしまいます。
かといって小さすぎる爪で留めるのは、
強度上の不安がありますね。
そんなときは枠のデザインそのものをハート型のシルエットで仕立てると効果的ですね。
角が無いようにふんわり丸味のデザインで仕立てましょう。
金属面がテラテラと光らないように、
使ってないジュエリーからメレダイヤを70個かき集めて留めこむだけ。
・・・って言うのは簡単ですね(笑)
K18 ルビー メノウ ペンダント
さやえんどうの薄皮をむいた後の、しっとり感が忠実に再現されたこちらの作品。
全身を18金のピンクゴールドで仕立てることで、補色の効果をつくりだし、グリーンを美しく引き立てています。
クリソプレーズの形をピタリと包む器の裏側をご覧ください。機械的な土台を作らず、全てを自然な曲線で構成しました。
【写真をクリックしてご覧ください】
『さやえんどう』
k18ピンクゴールド pt900製 15×47mm
クリソプレーズ ルビー
いやもう、切羽詰まってますから。
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画

ここ7年間くらいは、
平均すると1500件(年間)ほどのリフォーム依頼を受けますが、
その中で、ふと気づいた法則がございます。
それは
【どの方もある時期から、ダイヤのひと粒リングというわけにはいかなくなるの法則】
ファーストジュエリーの時期は個人差があれど、
ジュエリー歴をかさねていくと、
どの方も、「ひと粒ダイヤのリングを何とかしたい病」にかかります。
初めての来店時にシンプルなダイヤモンドリングをお仕立てされたお客さまが、
そのわずか数ヵ月後に発病(笑)し、
3角形のダイヤを2ピースとメレダイヤを20ピース
追加投入するデザインに再リフォームしたケースもございました。
私としましては、
数ヶ月前につくった自分のデザインを溶かすことになるので、複雑な気分でしたが、
お客さまの方だって、
そりゃぁもぉ、切羽詰まっておりまして。















