作品集
お師匠から、きつーく言われたこと。
【K18wg ガーネット ペンダント】デザイン画
余分な装飾をせず、宝石だけが並ぶようにデザインするさいには、
爪の形状や配置がデザインに大きく影響してきます。
爪しだいでペンダントは全く異なる印象に出来上がるのです。
例えばご覧のデザインの上部に留められる3つのダイヤモンドのケースでは、
3つの宝石を6本の爪で留めています。
配置しだいで最小4本で留める事もできますし、
巷では12本の爪で留めているケースが数多くございます。
その中で私は、ご依頼主に6本の爪で留める提案をいたしました。
その提案をご覧いただき、ご依頼主が気にいればGOサインが出ますし、
気にいらなければNGが出ます。
そのシビアな判定がこれからも私を育ててくれるのです。
NGの評価がくだされれば、それを静かに受け止め、
GOの評価がくだされても、それを静かに受け止めます。
デザイナーという職業はご依頼主を輝かせる仕事ですから、
おとなしく影の存在であるわけです。
デザイナー自らがきらびやかに輝きだすと、
その時点から成長が止まってしまうものだと、
駆け出しの頃に、師匠に叩き込まれたわたくしの話。
K18 ダイヤモンド ルビー ペンダント
かさの部分には、カボッションカットと言われる丸味のカットのルビーを使用。
裏のディテールにもこだわったペンダントです。
表面にはつや消し加工を施し、きのこの質感をだしました。
大小さまざまなルビーをもちいて宝石をぎっしりと敷き詰める“パヴェ留め”技法にも注目ください。好評だった前作の第2段です。
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『magic 2』
k18wg製 13.5×16mm
ダイヤモンド0.19ct ルビー0.37ct
アナタのまわりには、笑顔があふれます。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
これは私ども弥馬屋で人気のリフォームデザインです。
横からのアングルをご覧いただくとよくわかるのですが、
宝石の厚みや幅に合わせて、リングの谷間部分を作り込んで仕立てます。
留められる宝石が、
土台からわずかに浮かぶようにセッティングするのが秘訣。
事前に土台部分をピッカピカに磨き上げておくと、
宝石をセットしたさいに、この上ない輝きがあなたを至福の時へといざないます。
まばゆい輝きに包まれた、それはそれは幸せそうなあなたの笑顔は、
あなたの周囲に居る人たちにも伝播し、あなたの空間は輝く笑顔で満ち溢れるのです。
・・・という段取りでお願いできますでしょうか(笑)
K18 ダイヤモンド ターコイズ ペンダント
春うらら、冬眠から覚めた動物たちは暖かな陽気を全身に浴びて、色とりどりに芽吹いた大地を謳歌します。
大きな大きな雨粒にしがみつき、大空をふわふわと・・・ふわふわと?ん?何か変ですね。
この作品は【冬眠中のカエルがみている夢】を描いてみました。まだ眠りについたばかりなのに、夢の中で春を満喫するカエル・・・。
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『WWW.2』(what a wonderful world. -PART2-)
K18製 ダイヤモンド0.07ct ターコイズ24mm
大地の恵みである、宝石の価値。
【pt900 トルマリン リング】デザイン画
10年前に突如として話題をさらい、
数年後に跡形もなく消えていった【トルマリンブーム】。
たしかその少し前には、【水晶ブーム】が。
さらにさかのぼると、厄除けと題しまして、
【サンゴ】やら【ヒスイ】やら【ターコイズ】なんてのもありましたね。
現在は、【ゲルマニウムブーム】が終わり、次に控えますのは・・・(笑)
さて、
ブームが終わったからといって、宝石の価値が無くなったわけではございません。
需要と供給のバランスで、価格は変わるのでしょうけども、
価値は変わらないと私は考えます。
だってほら、ご覧ください!
この大粒のイエロートルマリンの爽やかな発色を!
春の新芽からポタリと落ちたエキスのような、
じつにジューシーでみずみずしい発色を!
K18 ダイヤモンド ローズクォーツ ネックレス
大粒のローズクォーツが大胆に連なる、ポップでキッチュなデザイン。
優しい桜色の粒たちはしなやかなフィット感で肌になじみ、はじけるような明るさで、周囲を楽しませてくれます。
脇の方で強い輝きを放つダイヤモンドは、薄紅色のネックレス全体を引き締めます。
光のエネルギーを『Photon(フォトン)』といいますが、作品名である『PinQ(ピンク)』は、『Photon in Quartz(クォーツの光エネルギー)』がその由来。元気が溢れるネックレスですね。
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『PinQ』
k18製 ダイヤモンド ローズクォーツ
よく考えると、永久保証ですかね?
【K18wg オパール ペンダント】デザイン画
オパールは他の宝石に比べ、
傷つきやすく欠けやすいという事は、ご存じの方も多いと思います。
ですので仕立てるさいは、オパール全体を包むような器がふさわしいと考えます。
万が一ぶつけた衝撃を、宝石の周りを包んだ貴金属が受け止めてくれるからです。
万が一なんてことは起こらないでしょうし、
衝撃の強さしだいでは、たとえ器で包んでいようとも、
オパールを守れないかもしれないのですが、
一種の保険として、ご加入(?)をオススメしております。
この保険という視点で考えてみると、
【器】に貴金属を追加投入して、肉厚に仕立てるわけですから、
この保険は決して【掛け捨て型】ではなく、むしろ【積み立て型】の終身保険かと・・・
いやいや、宝石に寿命はないので、
保証は永遠ってことになるのでしょうか?!(笑)
K18 タンザナイト トルマリン ガーネット ペンダント
赤(RED)・緑(GREEN)・青(BLUE)は『光の3原色』と呼ばれ、この3種の色光を組み合わせることで、ほぼ全ての色をつくることができます。
そしてこの3原色を合わせると、純潔の象徴といわれる『白』になる。あなたの中にある、何にも染まらない場所。あなたの本質的な部分を、このペンダントは表現しています。
普通じゃなくてイイのです。あなたはあなたの思うままでイイのです
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『RGB』
k18製 タンザナイト グリーンガーネット ピンクトルマリン
K18 ダイヤモンド ターコイズ ペンダント
雲ひとつない明るい青空、数少ない休日に見上げる空はこうあって欲しいですね。
青一色に拡がる大空を仰ぎ、大きく深呼吸。久しぶりの休日をどう過ごそうかと考える朝は至福の時です。
手で触れた途端に、消えて無くなってしまいそうなほど淡く優しい青は、雲ひとつない休日の朝をターコイズに映したかのようです。最高の天気を胸につけて、今日一日も楽しく過ごしましょう!
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『La Turquie』
k18製 ターコイズ ダイヤモンド
ご依頼主もヒスイも、輝かせます。
【pt900 ヒスイ ペンダント】デザイン画
80年代か90年代に、
台湾などのアジア圏へ旅行に行った方の5人に1人がお持ちのヒスイ。
ドーナツ型の中央部に大きく穴が開けられ、
ほとんどはその穴に金線などがからめられ、
かなり大雑把にペンダントなどに仕立てられています。
それらを
「ねえコレなんだけど、もうちょっと、何とかならない?」
と言って私の所へおいでになる方がとても多いわけですね。
ふんわりと丸味のカットが施されたヒスイですから、
爪を幾つも立てて留めたのではシルエットが壊れてしまいます。
そこで
爪を使用せずにヒスイ留めこむには、
中央の穴に注目するのが攻略のポイントになるわけです。
ヒスイの裏側で上部のデザインと接続すれば、
石の美しいアウトラインを維持したまま、ペンダントに仕立てることができ、
ご依頼主もヒスイも美しく輝きますね~。