デザイン画集
ソウイウ人ニ、ワタシハナリタイ。
【K18 ダイヤ ペンダント】デザイン画
修理やリフォーム、地金の売却などをしていると、
返却されたメレーサイズの小さな宝石たちが、
必然的にたくさん集まってきますね。
そんなときに多くのお客様に支持されているのが、ご覧のデザイン。
ダイヤだろうとサファイアだろうと、
細かな宝石たちを埋め込み、使い切ります。
そしてこのデザインは1種類の宝石よりも、
多種多様な宝石で構成する方が楽しいものに仕上がります。
以前、あるお客様のオーダーで7種類の宝石を土台部にちりばめ、
さらに所どころにパールをポコポコと飛び出してつけたデザインも
素敵な仕上がりになりました。
留める宝石が少ない場合だって大丈夫!
一ケ所に密集させて留めたり、全体にちらして留めたり、
アレンジ自在なわけです!
こういうツブシのきく男に、私はなりたい・・・
えっ?
解説が欲しい方は、お声掛けください。
【pt900 オパール ペンダント】デザイン画
オパールのペンダントをデザインするときに、
「なんでイルカ?どうしてイルカにしたの?」
と聞かれる事があります。
そこで私は、
「イルカが海面から飛び上がった時に、
メレダイヤの水しぶきがキラキラと輝きます。
陽の光をうけた水しぶきは空を舞い、
そこにオパールの虹がかかります・・・」
といった解説をしたほうが良いでしょうか?
それとも、
私の解説などどうでもよくて、お使いになる方が、
もっと自由なイメージで作品を感じるほうが良いでしょうか?
これまでに私はイルカだけでなく
シャチ、クジラ、ブタ、カエル、てんとう虫、クワガタ、コアラ、猿、アリ、ヒョウ、
トカゲ、フクロウ、キツツキ、羊、象、鹿、亀、蝶、芋虫、アブラムシなど、
多数デザインしてきましたが、
お客様に「なんで?」と聞かれるたびに、
解説するべきなのか迷ってしまいます。
え?バレました?
【K18wg パール ペンダント】デザイン画
あたりまえかもしれませんが、
デザイン画よりも実際に仕立てた現物の方が、ジュエリーは素敵です。
とくに変形パールのデザイン画では、その違いが顕著にあらわれます。
【ケシパール】と呼ばれる小粒の天然真珠は、
表情豊かなプロポーションから実に上品な光沢を放っています。
そんな希少な素材を、自然のモチーフでデザインすると、
大変美しいジュエリーに出来上がるのです。
・・・にもかかわらず、そのデザイン画は、
どーしても貧相な描きあがりになってしまう。
あ!
「それはオマエの画がヘタクソなだけじゃないのか?」
と思いましたね、今?
人とジュエリーの奏でるハーモニー。
【pt900 ダイヤ ブローチ】デザイン画
ブラックカラーに表面処理を施した貴金属に、
ホワイトダイヤを留めこむと、
それはそれは美しいコントラストが楽しめます。
宝石の品質や貴金属の細工という、近距離に合わせていた焦点をひいて、
一歩下がった視点から、
デザイン全体のシルエットや色彩のコントラストを感じるのも、
ジュエリーの楽しみ方のひとつですね。
そして、そこからさらに一歩さがって見てみると、
身につけている方の人物像とジュエリーとの調和を感じる事が出来ます。
さぁ心のままに感じてください・・・
身につけている方のキャラクターがジュエリーと奏でる
ハーモニーが聴こえてきますから。
これで大概うまくゆきます。
【K18 ラピス ブローチ】デザイン画
お預かりした宝石たち全てを使用して、
ご覧のデザイン画を提案しましたが、
どうしてもメレダイヤを2ピース追加したかった自分を良く覚えています。
チョウチョの羽に留まる6ピースのメレダイヤのうち、
4ピースは依頼主が持参したものを利用するのですが、
2ピースだけ足りないわけですから!
ご依頼主は、
「チョウの羽なんだけど、メレダイヤを足さないデザインじゃダメなの?」と仰り、
スタッフも、
「そうですよ!チョウの羽は4ピースだけでいいんじゃないですか?」と言う。
しかし私としては
どーしてもメレダイヤを2ピース足したかったのです(^_^;)
・・・で、結末はどうなったかって?
そりゃもぉ、
依頼主とスタッフの言う通りに描き直しましたよぉ( ..)φ
「コンナノ好キデスカ?」
【K18 ムーンストーン ブローチ】デザイン画
目の前のご依頼主が、どのようなデザインを好まれるのか、
デザイン相談の中で聞きだせなければ、デザイナー失格ですね。
無機質で幾何学的なデザインが好きなのか、
それとも自然のモチーフが好きなのか、
いやいやメルヘンな世界観が好きなのか。
デザイン相談中の雑談をとおして情報収集しなければなりません。
例えばご依頼主が、
「ムーンストーンて月の石なの?」
という質問をしてきた場合はどうでしょう?
その依頼主が、
ムーンストーンの産出に興味がある科学的思考な方だと判断しますか?
それとも夜空を見上げて月からの使者をイメージする
メルヘン思考な方だと思いますか?
ご依頼主の嗜好にマッチした提案ができるか、
デザイナーが試される難しい局面です。
あなたならこの局面をどうクリアしますか?
さて、
ずいぶん大袈裟に書きましたが、
こんなときは本人に好みを聞くのが一番!(笑)
「コンナノ好キデスカ?」って。
謎の生命体が、生みだされました。
【pt900/K18 ルビー ブローチ】デザイン画
ご覧のデザイン画の依頼主は、どデカいスタールビーと、
小さな宝石が山ほど留められたジュエリーを数点ご持参になり、
「煮るなり焼くなり、どうにでもしてください!」
という、リフォームへの強い気概が印象的なお客様でした。
私の手元にあった古い資料をパラパラとめくって、
ご依頼主と2人で「あーでもない、こーでもない」と雑談していましたら、
その中にこの画の元になる写真を発見!
その画を元に、
預かった全ての宝石たちを使いきるデザインにアレンジすることとなりました。
真っ赤なおなかに、七色の身体をもつ、まぁ、そのぉ・・・
珍獣(^_^;)
運命の出会い、運命の別れ。
【K18 カメオ ブローチ】デザイン画
貝にさまざまなモチーフで浮き彫りの彫刻を施した、
カメオという素材があります。
多くの場合、女性の横顔が彫刻されていますが、
良く探すと花や風景、馬、フクロウが彫られているものも見つかります。
数年前に私が見つけたものは、
なんとカブトムシが彫られており、1秒で購入を決めた私。
空輸で日本に運び込み、店頭で検品しながらニンマリしていると、
たまたまそこに居合わせたお客様がやはり1秒で購入を決められました。
私の手元にあったのはとてもわずかな時間でしたが、
忘れられない逸品でした。
これも運命ですね(笑)
少しお待ちください、今スグお見積もりを出すので。
【K18 パール リング】デザイン画
デザイン相談のさい、お客さまのテンションも盛り上がってくると、
「ちょっとこの辺にメレダイヤでも留めてみてよ!」
なんて展開になります。
そんな時は瞬時に、どの程度の大きさのメレダイヤを何ピース留めると美しいか、
予測できなければいけません。
限られたスペースにメレダイヤを留めるので、
小さなサイズのメレダイヤなら沢山留まりますし、
大粒なら少量しか留まりません。
費用 対 効果が最高になるような計算が求められます。
そして、ご覧のデザイン画のように、
メレダイヤを留めるスペースが徐々に細くなっていくデザインなどでは、
その計算はより複雑になり、電卓を駆使しての計算がおこなわれますが、
ほとんどのお客さまがこの段階で、
「えーと、だいたい分かりますから、おまかせします」
と助けてくれます<(_ _)>
スカイブルー、見たことあります?
【pt900 ターコイズ リング】デザイン画
こんもりと山の高いターコイズを、
3ピースのダイヤで装飾した、
(自分で言うのもなんですが・・・)じつに使いやすいデザインです。
さてターコイズの色合いもさまざまありますが、
その中で最も評価が高い色合いが【スカイブルー】を発色するターコイズだそうです。
ところで、スカイブルーってどんな色でしょうか?
青空の色?淡い水色?
事実、英語名の【スカイブルー】は非常に細かく定義されているようです。
それは、
「夏の晴天の午前10時から午後3時までの間、
水蒸気や埃の影響の少ない大気の状態における
ニューヨークから50マイル以内の上空を、
厚紙に1インチ四方の穴を開けて、
それを目から約30センチ離してかざし、
その穴を通して観察したブルー」・・・だそうです(^^;)
いつか出会えるでしょうか?
スカイブルーのターコイズに。