デザイン画集
上目づかいで、お顔をうかがいながら。
【Pt900 プレーナイト ペンダント】デザイン画
プレーナイトという宝石をご持参の依頼主に、
リーフを1枚くっつけたデザインを提案してみましたら、
「あっさりしすぎ!もっと派手に!」
と却下され、
顔色をうかがいながら1枚、また1枚とリーフ付け加え、
さらに顔色をうかがいながらサファイアやダイヤやガーネットをあしらい、
さらにさらに顔色をうかがいながら小さなルビーの実を付け加え、
ようやく制作のGOサインをいただきました。
上目使いで、少し弱そうに
「いかがでしょ?」と・・・m(。。)m
タイって、すごい国です。
【Pt900K18 ルビー リング】デザイン画
最近ですと、
タイの奥地で産出する赤いルビーがキレイですね。
タイという国は実に多様な宝石が産出するHOTな国です。
それに加えてタイ以外の国々で産出された宝石たちも、
この国には集まってきては、
多様なジュエリー製品に作られ世界市場に輸出されていきます。
ほとんどのジュエリーには、
made in ○○○ のような製造国の表示がされていないので
気づきにくいと思いますが、
現在、ものすごく多くのタイ産ジュエリーが日本市場に流通しています。
ぜひ日本のジュエリー事情に深く根ざしている
タイという国に注目してみてください。
興味深い国ですよ~。
ちなみにご覧のタイ産ルビーを使用したリングは、
日本で制作しました。
繰り広げられる、楕円形の攻防。
【Pt900 サンゴ ペンダント】デザイン画
紙質から記憶をたどると、
コレは20年以上前に描いたデザイン画だと思いますが、
楕円形の描きあがりに心の乱れを感じます。
円や楕円を描く時は、
ジックリと正確に筆を運ぼうとするほどイビツになってしまいます。
心を無にして1秒でサッと描くのがコツです。
ところが、
デザイン相談の現場で依頼主に手元を凝視されながら、
心を無にするのはとても難しいわけです。
たった1秒で済むことなのに、緊張して手が固まってしまう。
そしてひとたび固まってしまうと、
心の中を邪念と煩悩が満たし始めて、もう動けない。
その内心を、目の前の依頼主に悟られまいとあがくほど、
心は乱れるわけです。
このように、
たった1秒の世界で繰り広げられる攻防が、
楕円形には描かれているワケです。
オモシロイでしょ。
書くのではなく、描くのか。
【k18wg アメシスト ピアス】デザイン画
お気に入りのピアスだったそうですが、
「耳にピタリと装着するデザインは飽きた!」
とのことで、揺れるようにリフォームした際の1枚です。
それまで耳たぶの上で鎮座していたものが、
耳の下に揺れるようになるのですから、印象も使用感も大きく変わります。
比較的簡単で安価なリフォームなのに、
達成感が大きい仕上がりになります。
さてところで、毎回感じるのですが・・・
下手クソな字ですね。
デザイン画を描くときと同じように、じっくりと描写すれば、
上手に書けるものでしょうか?
したたる、あなたの美しさ。
【Pt900 ぺリドット ペンダント】デザイン画
溢れんばかりの生命力で生い茂る若葉。
燦々と照る陽光を全身にうけてキラキラと輝く葉は、
若さと美しさを象徴しています。
そんな若葉から美しさのエキスがひとしずく、ポタリ。
・・・的なイメージでペンダントをデザインしたら、
こんな感じになりましたが、いかがでしょう?
このペンダントを胸につけるということは、
このしずくが、
若く美しいあなたのエキスだということになりますかね(*^^)v
集まれ!パール好き。
【k18WG パール ペンダント】デザイン画
South See Pearl(南洋の真珠)、
略してSSPは、
南の海に生息する白ちょう貝という大きな2枚貝がつくりだすパール。
その中でもゴールド色を発するものは大変人気で、
パール好きに必須のアイテムですね。
SSPには神々しくシルバー色に輝くものもあり、
こちらもパール好きに必須アイテムと言えます。
個人的には、ホワイトの中から薄ピンクが浮かびあがるSSPが大変美しく、
これこそパール好きに必須のアイテムなのではないかと思います。
数は少ないのですが、
ふんわりとブルーの光沢を発するSSPは、
見る者を優しい気持ちにしてくれる不思議な雰囲気を持ち、
もしかしたらこれこそがパール好きに必須の・・・
ジュエリーになる「モノ」たち。
【k18 アンモナイト ペンダント】デザイン画
装身具とは、
【身体につけられる仕立てを施したモノ】であります。
当然ジュエリーもそのカテゴリに含まれますね。
さて、
どんな【モノ】を身につけたいかは人それぞれですから、
世にある【モノ】全てがジュエリーに成りえると言えます。
これまでに私の所へ寄せられたご依頼をふり返ると、
じつにさまざまな【モノ】をジュエリーにしてきたと感じます。
愛車のエンブレムをペンダントにした方、
初デートのときに拾った河原の小石をリングにした方、
ご主人の遺品の中からでてきたという真空管をペンダントにした方、
などなど、どの方も身につけたいという強い思いが原動力となり、
唯一無二のジュエリーをつくられました。
そして私は、
こうしてジュエリーになった【モノ】たちこそ
【宝石】であると感じるわけです。
中途半端な愛ではありません。
【pt900 ルビー ペンダント】デザイン画
巷に数多く存在する【ルビーファン】。
その中にはダイヤモンドよりもルビーが好きと言う方もいます。
燃えるようなルビーの赤を身につけると、
あなたのハートに火が灯ります。
さて、
かくゆう私も熱烈な【ルビーファン】。
しかし私の場合、
ルビージュエリーを身につけて楽しむことはないので、
【真のルビーファン】に言わせると【なんちゃってルビーファン】。
ですが、
ルビーに寄せる熱い思いは決して中途半端なものではなく、
この気持ち、もはや愛かと・・・。
この世は、私たちを惑わせる。
【pt900 ダイヤ ペンダント】デザイン画
ペンダントにはチェーンを通す部分が必要ですが、
そこを小さくつくると、
デザインがシンプルでスタイリッシュになるので多くの方が好まれます。
当然ですがその仕立てでは、
小さな穴にチェーンを通し込むので、
気分しだいでチェーンを取り換えたいという方には不向きな仕立てと言えます。
デザイン性か利便性か、
両者を同時に満足させることは難しいわけですね。
それはこの世に溢れる多くの事柄と同様です。
あとひとつ食べたら太る。
あと5分寝てたら遅刻する。
あと3mmペンダントの穴を大きくしたら・・・ダサすぎる。
そう思って見てみてください。
【pt900 オパール ペンダント】デザイン画
南米で採掘されるオパールを、
プラチナで優しく包んでペンダントをデザインしていますね。
オパールの丸味の形状に合わせて、
その土台も丸味に仕立てていますし、
チェーンを通すバチカン部分は金属がピカッと光るのではなく、
メレダイヤでシャープな輝きにしています。
この画は確かに私が描いたものですが・・・
さて、全く記憶にございません。
お客さまからGOサインをいただいたデザインを忘れることは決して無いので、
これはたぶんボツになったデザインだと思います。
そう思ってあらためて見てみると、
ちょっと田舎くさいし、
やはりこのデザインじゃボツだろうなぁ・・・
なんて見えてくるから不思議ですね(笑)