デザイン画集
これで大概うまくゆきます。
【K18 ラピス ブローチ】デザイン画
お預かりした宝石たち全てを使用して、
ご覧のデザイン画を提案しましたが、
どうしてもメレダイヤを2ピース追加したかった自分を良く覚えています。
チョウチョの羽に留まる6ピースのメレダイヤのうち、
4ピースは依頼主が持参したものを利用するのですが、
2ピースだけ足りないわけですから!
ご依頼主は、
「チョウの羽なんだけど、メレダイヤを足さないデザインじゃダメなの?」と仰り、
スタッフも、
「そうですよ!チョウの羽は4ピースだけでいいんじゃないですか?」と言う。
しかし私としては
どーしてもメレダイヤを2ピース足したかったのです(^_^;)
・・・で、結末はどうなったかって?
そりゃもぉ、
依頼主とスタッフの言う通りに描き直しましたよぉ( ..)φ
「コンナノ好キデスカ?」
【K18 ムーンストーン ブローチ】デザイン画
目の前のご依頼主が、どのようなデザインを好まれるのか、
デザイン相談の中で聞きだせなければ、デザイナー失格ですね。
無機質で幾何学的なデザインが好きなのか、
それとも自然のモチーフが好きなのか、
いやいやメルヘンな世界観が好きなのか。
デザイン相談中の雑談をとおして情報収集しなければなりません。
例えばご依頼主が、
「ムーンストーンて月の石なの?」
という質問をしてきた場合はどうでしょう?
その依頼主が、
ムーンストーンの産出に興味がある科学的思考な方だと判断しますか?
それとも夜空を見上げて月からの使者をイメージする
メルヘン思考な方だと思いますか?
ご依頼主の嗜好にマッチした提案ができるか、
デザイナーが試される難しい局面です。
あなたならこの局面をどうクリアしますか?
さて、
ずいぶん大袈裟に書きましたが、
こんなときは本人に好みを聞くのが一番!(笑)
「コンナノ好キデスカ?」って。
謎の生命体が、生みだされました。
【pt900/K18 ルビー ブローチ】デザイン画
ご覧のデザイン画の依頼主は、どデカいスタールビーと、
小さな宝石が山ほど留められたジュエリーを数点ご持参になり、
「煮るなり焼くなり、どうにでもしてください!」
という、リフォームへの強い気概が印象的なお客様でした。
私の手元にあった古い資料をパラパラとめくって、
ご依頼主と2人で「あーでもない、こーでもない」と雑談していましたら、
その中にこの画の元になる写真を発見!
その画を元に、
預かった全ての宝石たちを使いきるデザインにアレンジすることとなりました。
真っ赤なおなかに、七色の身体をもつ、まぁ、そのぉ・・・
珍獣(^_^;)
運命の出会い、運命の別れ。
【K18 カメオ ブローチ】デザイン画
貝にさまざまなモチーフで浮き彫りの彫刻を施した、
カメオという素材があります。
多くの場合、女性の横顔が彫刻されていますが、
良く探すと花や風景、馬、フクロウが彫られているものも見つかります。
数年前に私が見つけたものは、
なんとカブトムシが彫られており、1秒で購入を決めた私。
空輸で日本に運び込み、店頭で検品しながらニンマリしていると、
たまたまそこに居合わせたお客様がやはり1秒で購入を決められました。
私の手元にあったのはとてもわずかな時間でしたが、
忘れられない逸品でした。
これも運命ですね(笑)
少しお待ちください、今スグお見積もりを出すので。
【K18 パール リング】デザイン画
デザイン相談のさい、お客さまのテンションも盛り上がってくると、
「ちょっとこの辺にメレダイヤでも留めてみてよ!」
なんて展開になります。
そんな時は瞬時に、どの程度の大きさのメレダイヤを何ピース留めると美しいか、
予測できなければいけません。
限られたスペースにメレダイヤを留めるので、
小さなサイズのメレダイヤなら沢山留まりますし、
大粒なら少量しか留まりません。
費用 対 効果が最高になるような計算が求められます。
そして、ご覧のデザイン画のように、
メレダイヤを留めるスペースが徐々に細くなっていくデザインなどでは、
その計算はより複雑になり、電卓を駆使しての計算がおこなわれますが、
ほとんどのお客さまがこの段階で、
「えーと、だいたい分かりますから、おまかせします」
と助けてくれます<(_ _)>
スカイブルー、見たことあります?
【pt900 ターコイズ リング】デザイン画
こんもりと山の高いターコイズを、
3ピースのダイヤで装飾した、
(自分で言うのもなんですが・・・)じつに使いやすいデザインです。
さてターコイズの色合いもさまざまありますが、
その中で最も評価が高い色合いが【スカイブルー】を発色するターコイズだそうです。
ところで、スカイブルーってどんな色でしょうか?
青空の色?淡い水色?
事実、英語名の【スカイブルー】は非常に細かく定義されているようです。
それは、
「夏の晴天の午前10時から午後3時までの間、
水蒸気や埃の影響の少ない大気の状態における
ニューヨークから50マイル以内の上空を、
厚紙に1インチ四方の穴を開けて、
それを目から約30センチ離してかざし、
その穴を通して観察したブルー」・・・だそうです(^^;)
いつか出会えるでしょうか?
スカイブルーのターコイズに。
みんなね、かわいいんですよ。でもね。
【pt900 サファイア リング】デザイン画
リフォームのデザイン現場に持ち込まれるジュエリーたちは、
古く老朽しているものの、
それぞれがジュエリーとして成り立っていた過去を持つアイテムです。
つまりそれぞれに主役であるメインストーンが留められているわけです。
リフォームによって、これらを1つのデザインに濃縮するさい、
【誰を脇役に降格させるのか】という問題が生じます。
小学校の学芸会のように、
主演女優だけで6人も居る「不思議の国のアリス」は成り立たないわけです(笑)
さて、そうは言っても
主役の座を降ろすのは惜しい!という宝石があるケースでは、
ご覧のデザイン画でリフォームしてみてはいかがでしょう。
これなら劇の配役に対するモンスターペアレンツからの苦情も、
未然に防げるというもの。
ただし主演が多いほどに、
作品としての輝きが鈍るという事もお忘れなく。
ジュエリーを見れば、その方の人生を語れます。
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
ご依頼をいただいたお客さまの事は忘れません。
どれほど時間が経とうとも!
・・・たぶん忘れません(^_^;)
以前にもここでお伝えしましたが、
私とお客さまのデザイン相談の現場では、ジュエリーの話を飛び越えて、
ついには「人生観」にまで話が及ぶことがございます。
新たにデザインするジュエリーは、
お客さまがこれまで歩んできた人生とリンクさせなければなりません。
つまりお客さまを知ることが私の仕事であるわけです。
どれほど時が経とうとも、
ご依頼をいただいたお客さまの濃厚な人生は忘れません。
顔や声や名前は忘れたとしても(笑)
お仕立てしたリングを見れば、依頼主の人生を語る事が出来ます!
顔や名前を思い出すのは・・・
まぁ、その後でゆっくりと(^_^;)
ご依頼主の要望を、汲み取ること。
【pt900 ヒスイ リング】デザイン画
リフォームを検討中のお客様の中には、
持参されたジュエリーを余すことなく再利用されたい方が多くいます。
貴金属などは、どんなに古くとも再利用はたやすいのですが、
宝石たちを余すことなく使い切るには、
私の頭脳を刺激して、アイデアを絞り出さなければなりません。
さて、ご覧のデザイン画のお客さまも、
古くなった数点のジュエリーを持参された一人です。
大きな穴が中央部に貫通したヒスイと、
変形したケシパールを10数粒。
これらで細身の(←普通ムリです)指輪を作りたいとの事でした。
このデザイン画ですが、
私の力不足でヘナチョコな画に描きあがってますが、
できあがった実物は、
思っていたよりも(←注目)素敵なリングになりまして・・・ホッ(^^;)
「もー買わない!」って本気ですか?
【pt900 ダイヤ リング】デザイン画
いろいろなバリエーションで組み合わせて使える指輪は便利ですね。
素材や宝石を違えて4種類くらいあれば、
それらを組み合わせることで、「もうこれいじょう指輪はいらない!」
といえるほどに豊富なバリエーションを楽しむ事が出来ますね。
これでもう指輪を買う必要はなくなるわけです。
どう考えてもお得な、
じつにじつにお得なお洒落と言えます。
・・・が、しかし。
もうこれで指輪を買わないなんてことが、
本気でできる人はいませんね。
試しにあなたの自宅玄関の
シューズボックスをご覧になってみてください。
もうこれで買わないなんてことが、本気でできる人はいないのです。
持ってるでしょう?
山のように・・・クツを。