デザイン画集
名前、つけていますか?
【K18 ダイヤ リング】デザイン画
おぉ・・・過去最低レベルに下手くそなラフ画ですね。
いったいどこから見つけ出してきたのでしょうか、
スタッフの根性にあっぱれです。
さて、
この段階でどんなに軸がずれていようと、
画に力が入っていなくとも、
いくつかの段階を経ていくとジュエリーは美しくできあがります。
そして完成したジュエリーに作品名をつけるとしたら、
あなたならどんな名前をつけますか?
例えばこのリングですと、
幅広で力強い印象の名にしますか?
それともリーフに着目して、大自然の印象をネーミングに起用しますか?
つけた名前は漢字?ひらがな?
それともアルファベットですか?
ところで、
皆さんはご自身が持っているジュエリーに名前をつけていますか?
名前をつけて話しかけるとジュエリーがもっと楽しくなります。
「内藤もついに気がふれたか・・・」
とお感じになった方もいるかもしれませんが、
試しにお持ちのダイヤリングに話しかけてみてください!
「よしよし、今日のお出掛けは君をつれていくよ、よろしくね!」
という感じです。
なんか楽しそうでしょ!
受け継ぐを考える。
【pt900 ピンク石 ペンダント】デザイン画
2代、3代と受け継がれたジュエリーの場合、
それがどんな宝石かをご存じでないご依頼主も多くいます。
ご覧のデザイン画のご依頼主もそのひとりで、
「アレかアレだろうな・・・」と、
思い当たるいくつかの候補があるだけで、
「だからといって鑑別によって宝石名を特定する必要はない」
とのことでした。
ここにジュエリーの持つユニークな一面を見ることができますね。
【受け継ぐモノ】という、
より大きな視点でジュエリーが所有されるとき、
鑑別書や専門家による鑑定結果など、重要ではないという境地に意識が向きます。
ご依頼主は、リングに留められたこの宝石を、
娘さん向けにペンダントへリフォームされました。
このあとの数十年は娘さんがこの宝石を預かり、
また次世代へ継ぐのでしょう。
「この宝石がどんなモノであるか鑑別しますか?」
という問いかけが、ずいぶんと安っぽく聞こえ始めました。
美しく健康的な女性は、キット。
【K18 パール イヤリング】デザイン画
出掛けた先でなく、自宅でもイヤリングをつけること。
私はそれは良いことだと思う。
日常使い用のちいさなイヤリングを、朝からつければ良いと思う。
リングやネックレスと違い、
イヤリングを装着する時は鏡をのぞきますね。
好むと好まざるとにかかわらず、
自分の顔を毎朝みることから1日をはじめてみて、
その勢いで化粧をはじめ、折角だからと近くまでお出掛けし、
ここまで来たからともう少し足をのばしたなら、
お煎餅とワイドショーで過ごす毎日とは違う人生がはじまると思う。
美しく健康的な女性はきっと、
朝からイヤリングつけてるんじゃないかなぁ
・・・って妄想してみる。
そして、今日も描いています。
【Pt900 パール ペンダント】デザイン画
人の感情には「喜・怒・哀・楽」とある。
その中で「喜」と「楽」を描き生み出すことが私の仕事であろう。
「怒」・「哀」の感情をジュエリーとして仕立て、身につけ、
さらには後世に遺そうという依頼主は皆無である。
「喜び」や「楽しみ」を材料に出来上がったジュエリーは、
自分への愛や、他人への愛として、ご依頼主の毎日を輝かせるものとなる。
2011年、東日本大震災。
あの翌日も私はデザイン画を描いていた。
その数日前に、
2粒のパールを私に預けていったお客様のデザイン依頼であった。
世界を「哀」が充満していた時期のなか、
私は「喜」と「楽」を描く仕事を迷うことなく全力でしていた。
医者がその日の気分で診療するのではタマラナイ。
これと同じように、
大事な宝石を気分しだいで「哀」なジュエリーにデザインされたのでは
タマラナイと思う。
約束の期日までに、愛されるジュエリーをデザインしなければいけません。
周囲に充満する「哀」はかえられずとも、
自らを満たす「哀」は「愛」へと変換し、
今日も描く。
すべてを、コスパで片づけますか?
【Pt900 ダイヤ リング】デザイン画
周辺をメレダイヤで装飾し、
メインストーンを引き立てるデザインは大昔から多々ありますね。
ご覧のデザイン画のリングもその部類に入るのでしょう。
さて、
上部から留めはじめたメレダイヤをどこまで留め連ねるかは、
ご依頼主ごとに異なります。
そして大袈裟かもしれませんが、
ご依頼主の内面が洞察できる部分でもあります。
直径2mmのメレダイヤといえどもタダではないので、
留めれば留めるほどお仕立ての費用が大きくなります。
真上から見たリングを想像すると、
左右3ピースのメレダイヤまでしか見えない事がわかります。
ならば、合計6ピースのメレダイヤを留めるのが
最も賢い依頼主ということになるかもしれませんね。
ところが左右5ピースずつ、
計10ピース留めたい方も多くいますし、
もっと下まで留めたい方、さらには全周に留めたいという方もいます。
「なんで見えないところを飾るのよ!」
と感じる方もおいでだと思いますが、もしかするとこの辺に、
自分だけのジュエリーをつくる快感というものがあるのかもしれません。
以前のご依頼主で、
デザイン表側にはメレダイヤをまったく留めず、
デザイン裏側(指を通す内側)をメレダイヤでぎっしり埋め尽くした方がいましたが・・・
どう思います?
もうね、効果絶大っすよ。
【K18 オパール リング】デザイン画
馬蹄のモチーフについて考えた。
幸せがそこに集まるのだそうだ。
馬蹄の他にも幸運のモチーフなるものは多々あるが、
それらは人の心に安らぎを与え、
その効能のとおり幸福を感じさせてくれる。
私は小学生の頃、自転車を買ってもらえなかった。
友達がみんなで自転車で移動する時は、全力で走ってついて行ったものだ。
ほどなくして私は学校一の俊足になった、
小学4年の春である。
強靭な足腰に鍛えあがった私はスポーツ万能に育ち、
さまざまなスポーツで高評価をうけたが、
その後も両親は私に自転車を与えなかった。
時を経て私にも子が生まれ、5歳の誕生日を迎えようとしていた。
その日、
私の両親は孫にピッカピカの自転車をプレゼントしていた・・・。
見渡せば、
我が家には馬蹄をはじめ、魔除けのサンゴ、友愛のガーネット、
愛に恵まれるルビー、皆さんご存じのトルマリンまで、
幸運のモチーフのオンパレードだ。
効果絶大だな・・・。
ジュエリーは、自由だぁー!
【K18 時計 ペンダント】デザイン画
えー、ご覧のとおり時計ですね。
ご依頼主が、お母様から受け継いだ腕時計だと言っておりました。
で、
それをペンダントにしてしまったわけです・・・
ダイヤモンドの装飾まで付け加えて(^_^;)
ジュエリーウォッチの歴史は古くからありますが、
それらはジュエリーに組み込まれる時計としてデザインされたものです。
このご依頼のように、
腕時計として作られたモノをジュエリーにしようとするご依頼主に脱帽です。
既成概念にとらわれず、
自分がつけたいモノを、つけたい形につくる依頼主の発想がお見事でした。
ジュエリーを装うという行為は、
もっともっと自由なのだと気づかされました。
完成品は
このサイトの【リフォーム実例集】の項でご覧いただくことができますが、
この画よりもずっと素敵な仕上がりになっております。
地球の始まりと、ダイヤモンドと。
【Pt900 ダイヤ ピアス】デザイン画
46億年ほど以前に、
周囲から微惑星が降りそそぐように集まってできた地球。
落下した隕石には多量の炭素や有機物を含んだものがあり、
太陽系の始源物質として注目されています。
ダイヤモンドの生成の年代を測定すると、
一番古いものは45億年前であることが判りました。
そのダイヤモンドは地球が誕生して間もなく結晶したわけですね。
地球上の岩石で一番古いものはグリーンランド西海岸イスア地方の変成岩で、
約38億年前のものとされているのですが、
どうやら地球上で最も古い石は、
先ほどのダイヤモンドということになりそうですね。
さて、
【宇宙から降り注ぐダイヤモンド】がこのデザイン画のテーマなのですが
・・・いかがでしょう(*^^)v
穴が開くほど、穴を観察する。
【Pt900 ダイヤ ピアス】デザイン画
正面からダイヤのピアスを装着して、
耳たぶの後ろ側からも同じデザインが正面部分に出てきたらオモシロイかも・・・
なんて事を、
デザイン相談の時に言ってしまったもんですから、さぁ大変。
お客様の耳の裏側にあいたピアスホールから、
耳たぶの下フチまでの距離を正確に計測することで、
後ろ側から正面に出てくるデザインが耳たぶに触れない、
絶妙の仕立てが求められました。
これほど人体の【耳たぶ】に注目したことはありませんでした。
【耳たぶ】を穴があくほど観察したわけです。
・・・まぁ穴はあいているワケですけども<(_ _)>
ふと、空を見上げることがあります。
【Pt900 パール ネックレス】デザイン画
たった今まで片鱗もなかった図柄が突然ひらめく経験が、
皆さんにもあると思います。
その時に自分が何をしていようと関係なく、
じつに理不尽に降ってきて、そのまま思考を独占します。
食事中や休息中ならまだいいのですが、
別のお客様との商談中だったりすると困ってしまいます。
先ほどヒラメキが【降ってくる】という言葉を使いましたが、
感覚的にはその表現のとおりで、
上空から私の大脳めがけて落ちてきたかのような体験です。
何かあるのでしょうか・・・
私の上空に。